フタル酸ジブチル (DIBUTYL PHTHALATE)
よく配合される製品タイプ
概要
Dibutyl phthalate (DBP) is a synthetic plasticizer historically used in nail polish formulations to improve flexibility and chip resistance. Classified as a reproductive toxicant (EU CMR Cat 1B), it has been banned in EU cosmetics (Annex II/675) and restricted in South Korea. It forms part of the 'toxic trio' in nail polish alongside toluene and formaldehyde. Most global nail polish brands have removed it from formulations, and consumer demand for 'DBP-free' products has accelerated the transition to alternative plasticizers.
別名: Dibutyl Phthalate、DBP、Di-n-butyl Phthalate、n-Butyl Phthalate
主な効果・肌への働き
この成分は主に香りづけや使用感の調整に用いられ、肌への直接的な美容効果を目的とする成分ではありません。 EU、英国、韓国では安全性上の懸念から化粧品への配合が禁止されています。
肌相性評価
コメドジェニック評価(毛穴詰まり)
過去の化粧品使用レベルではコメドジェニック性なし。ただし、EU化粧品で禁止されており、世界的にも広く制限されている。
出典: EU Cosmetics Regulation Annex II (banned)
刺激性評価
直接的な皮膚刺激性は低いが、生殖毒性物質(EU CMR区分1B)に分類。内分泌撹乱作用が記録されている。経皮吸収あり。
出典: EU CMR classification; CIR assessment
一般的な配合濃度
一般範囲
1–10% (historical nail polish use)
最適濃度
Not applicable – banned ingredient in EU/UK
実際の配合量は、製品タイプや目的、各地域の規制条件に応じて調整されます。 EU、英国、韓国向けの化粧品には配合できません。
相性の良い成分 / 注意が必要な組み合わせ
組み合わせを避けたい成分
組み合わせの可否は処方全体の安定性と刺激性を見ながら判断する必要があります。 避けた方がよい組み合わせがあるため、併用時は相互作用を確認してください。 EU、英国、韓国では化粧品成分として使用できません。
よく配合される製品
グローバル規制サマリー
主要な国際市場における現在のステータス概要。
地域別の詳細ステータス
🌍 規制が国によって異なる理由
地域ごとの規制差は、安全性評価の考え方や用途分類、公表制度の違いによって生じます。 EU、英国、韓国では化粧品への配合が禁止されています。 日本と米国では現時点で化粧品成分として使用が認められています。
規制分析
地域間の一致度
EU・韓国・イギリスでは禁止されていますが、アメリカ・日本では使用が認められています。
カテゴリ内の位置づけ
同じ香料カテゴリには122種の成分が登録されています。そのうち100%はいずれかの主要市場で禁止されています。
規制の厳しさ
🌿 由来・天然源
天然には存在しない。石油由来の無水フタル酸から合成される完全人工化合物。
🏭 製造方法
無水フタル酸とn-ブタノールを酸触媒(通常は硫酸)の存在下で150~200°Cでエステル化し、過剰な反応物を除去するために精製する。
💄 化粧品での用途
かつてはマニキュアに配合され、塗膜をしなやかにして欠けにくくする役割を果たしていた。健康上の懸念から2004年以降EUの化粧品では禁止。トルエン、ホルムアルデヒドとともに問題視された3成分の一つで、現在は多くのブランドがこれらを含まない製品を販売している。
🔬 その他の用途
PVC製品、接着剤、印刷インキ、セルロースアセテートフィルム、繊維潤滑剤の可塑剤として広く使用される。殺虫剤製剤や一部の工業用溶剤にも含まれる。
💡 豆知識
- •ネイルポリッシュの「Toxic Trio」(トルエン、ホルムアルデヒドとともに)の一つ - 現在、多くのネイルポリッシュブランドが「3-free」または「5-free」製品として宣伝
- •2006年以降、カリフォルニア州Proposition 65に生殖毒性物質として記載され、カリフォルニアで販売される製品に警告ラベルが必要
- •EUは2004年に生殖毒性(カテゴリー1B)として分類し、化粧品での使用を禁止(Annex II/675)
データソース
- •EU CosIng database (Annex II/675)
- •California Proposition 65 list
- •EU CMR classification – Reproductive Toxicant Category 1B
- •CIR Expert Panel report on phthalates
最終データ確認: 2026-04-16
関連成分
フタル酸ジエチルヘキシル
DIETHYLHEXYL PHTHALATE
ジエチレングリコール
DIETHYLENE GLYCOL
レモン果皮油
CITRUS LIMON PEEL OIL
グレープフルーツ果皮油
CITRUS PARADISI PEEL OIL
ジクロロメタン
DICHLOROMETHANE
ベンジルアルコール
BENZYL ALCOHOL
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よくある質問(FAQ)
フタル酸ジブチルはEUとアメリカで扱いが違うのはなぜですか?
EUでは「疑わしいものは禁止」という予防原則に基づいて、この成分の化粧品への使用を禁止しています。一方、アメリカのFDAは「禁止するだけの十分な証拠がない」として使用を認めています。同じ成分でも、各国の規制機関がリスクをどう評価するかによって判断が分かれることがあります。
フタル酸ジブチルは日本の化粧品に入っていても大丈夫ですか?
日本の厚生労働省はこの成分を独自に評価し、化粧品への使用を許可しています。EUでは禁止されていますが、これは各国の規制基準や評価手法の違いによるものです。気になる場合は、成分表示を確認したうえでお使いいただくのがおすすめです。
この成分はどんな化粧品に使われていますか?
主に香料の目的で化粧品に配合されており、香水、フレグランス製品などの製品に含まれています。このほか、賦香剤(香りづけ)や柔軟化としての働きもあります。
フタル酸ジブチルの規制状況を教えてください
この成分はEU・イギリス・韓国では化粧品への使用が禁止されています。一方、日本・アメリカでは使用が認められています。
この成分が使えない場合、代わりに何が使われますか?
規制がある地域では、同じような効果を持つ別の成分に置き換えられることが一般的です。香料の機能を持つ代替成分は複数存在します。購入時にはお住まいの国の規制に適合した製品を選ぶようにしましょう。
この成分の規制情報はどこで確認できますか?
各国の公式サイトで最新の規制情報を確認できます。EUはCosIngデータベース、アメリカはFDAの化粧品ページ、日本は厚生労働省の化粧品基準、韓国はMFDS(食品医薬品安全処)が主な情報源です。このサイトの情報は定期的に更新していますが、最新の規制状況は公式ソースでご確認ください。
免責事項
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