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塩化ベンザルコニウム (BENZALKONIUM CHLORIDE)

INCI名 BENZALKONIUM CHLORIDE
CAS番号 63449-41-2 / 68391-01-5 / 68424-85-1 / 85409-22-9
🇪🇺 使用禁止
🇺🇸 使用可
🇯🇵 使用可
🇰🇷 データなし
🇬🇧 制限あり

よく配合される製品タイプ

🌸香料・香水🛡️防腐・抗菌

概要

Benzalkonium chloride (BAC) is a quaternary ammonium compound widely used as a preservative and antimicrobial agent. The EU allows it at up to 0.1% as a cosmetic preservative. Japan limits it to 0.05%. It is a common contact allergen and the FDA proposed rule changes regarding its OTC antiseptic status. Environmental persistence and potential contributions to antibiotic resistance are emerging concerns.

別名: BAC、BKC、alkyldimethylbenzylammonium chloride、ADBAC、Zephiran

主な効果・肌への働き

この成分は主に洗浄や乳化、泡立ちのために使われ、肌への直接的な美容効果が主目的ではありません。 EUでは安全性上の懸念から化粧品への配合が禁止されています。

参考研究

  • FDA Proposed Rule 21 CFR 310 (2019): Proposed removal from OTC antiseptic products pending further safety data
  • Blondeau JM (2007): Review of in vitro antimicrobial activity; BAC effective against gram-positive and gram-negative bacteria at cosmetic concentrations
  • Uter W et al. (2010): BAC identified as common contact allergen in repeated-exposure ophthalmic and nasal preparations

肌相性評価

コメドジェニック評価(毛穴詰まり)

0/5

コメドジェニック性なし。低濃度(通常0.01〜0.1%)で使用される第四級アンモニウム界面活性剤。

出典: CIR Expert Panel safety assessment

刺激性評価

3/5

繰り返しの曝露で顕著な接触アレルゲンの可能性。濃度と製品タイプに応じてスコア2〜3。粘膜接触製品ではより低い濃度が必要。

出典: Published literature; patch-test data

一般的な配合濃度

一般範囲

0.01–0.1%

最適濃度

0.05%

実際の配合量は、製品タイプや目的、各地域の規制条件に応じて調整されます。 EU向けの化粧品には配合できません。 英国向け製品では上限濃度や使用条件の確認が必要です。

相性の良い成分 / 注意が必要な組み合わせ

相性の良い成分

edta (chelating agent enhances efficacy)

組み合わせを避けたい成分

soaps (inactivation)

注意が必要な組み合わせ

陰イオン界面活性剤タンパク質

保湿成分や整肌成分、一般的なベース処方とは組み合わせやすい傾向があります。 一部の成分や高活性処方では、刺激感や安定性の変化に注意が必要です。 避けた方がよい組み合わせがあるため、併用時は相互作用を確認してください。 EUでは化粧品成分として使用できません。

よく配合される製品

Preservatives in CosmeticsAntiseptic WipesEye Drops(pharmaceutical)Nasal SpraysWound Care 製品

グローバル規制サマリー

主要な国際市場における現在のステータス概要。

🚫 1カ国で禁止
⚠️ 1カ国で制限
✅ 3カ国で許可/その他

地域別の詳細ステータス

地域 ステータス 最大濃度 使用条件 出典
🇪🇺 EU 使用禁止 - - 公式 ↗
🇺🇸 アメリカ 使用可 - - 公式 ↗
🇯🇵 日本 使用可 - - 公式 ↗
🇰🇷 韓国 不明 - - 公式 ↗
🇬🇧 イギリス 制限あり - EU規制に準拠(V/54) 公式 ↗

🌍 規制が国によって異なる理由

地域ごとの規制差は、安全性評価の考え方や用途分類、公表制度の違いによって生じます。 EUでは化粧品への配合が禁止されています。 英国では濃度や剤型、使用条件に制限があります。 日本と米国では現時点で化粧品成分として使用が認められています。 韓国は公開情報が限定的で、最新の公的資料による個別確認が必要です。

最近の規制変更

  • FDA提案規則(2019年):OTC殺菌消費者製品に対する追加安全性データを要求

規制分析

地域間の一致度

規制判断が大きく分かれている

EUでは禁止されていますが、アメリカ・日本では使用が認められています。

カテゴリ内の位置づけ

同じ抗菌カテゴリには84種の成分が登録されています。そのうち99%はいずれかの主要市場で禁止されています。

規制の厳しさ

1.EU禁止
2.イギリス制限あり
3.アメリカ許可
4.日本許可

🌿 由来・天然源

合成のみ。天然には存在しない。

🏭 製造方法

長鎖アルキルジメチルアミンを塩化ベンジルで四級化することにより合成される。さまざまなアルキル鎖長(C8~C18)、主にC12~C14を持つアルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリドの混合物が生成される。第四級アンモニウム化合物(QAC)である。

💄 化粧品での用途

化粧品に防腐剤・抗菌剤として0.05~0.1%で配合される。洗浄成分としても機能する。EUでは化粧品中0.1%まで許可されている。

抗菌 静電気防止 消臭・デオドラント 防腐 分散

🔬 その他の用途

病院、家庭、食品業界で消毒剤として広く使用される。手指消毒剤および表面消毒剤の有効成分。プールの除藻剤、柔軟剤、医薬品防腐剤としても使用される。

💡 豆知識

  • 1935年に、後にノーベル賞を受賞する科学者によって合成された抗菌化合物
  • COVID-19パンデミック時に、アルコール系消毒剤の代替品として注目された
  • 近年、環境中に残留しやすく抗菌剤耐性を助長する可能性があるとして、環境面の懸念が高まっている

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データソース

  • EU Cosmetics Regulation 1223/2009 Annex V entry 54 / Annex III entry 65
  • FDA Proposed Rule 21 CFR Part 310 (2019) – OTC antiseptic rulemaking
  • Japan MHLW cosmetics standards (max 0.05%)
  • Uter W et al. (2010) – Contact allergy data
  • Blondeau JM (2007) – Antimicrobial review

最終データ確認: 2026-04-16

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よくある質問(FAQ)

塩化ベンザルコニウムはEUとアメリカで扱いが違うのはなぜですか?

EUでは「疑わしいものは禁止」という予防原則に基づいて、この成分の化粧品への使用を禁止しています。一方、アメリカのFDAは「禁止するだけの十分な証拠がない」として使用を認めています。同じ成分でも、各国の規制機関がリスクをどう評価するかによって判断が分かれることがあります。

塩化ベンザルコニウムは日本の化粧品に入っていても大丈夫ですか?

日本の厚生労働省はこの成分を独自に評価し、化粧品への使用を許可しています。EUでは禁止されていますが、これは各国の規制基準や評価手法の違いによるものです。気になる場合は、成分表示を確認したうえでお使いいただくのがおすすめです。

この成分はどんな化粧品に使われていますか?

主に抗菌剤の目的で化粧品に配合されており、抗菌スキンケア製品などの製品に含まれています。このほか、静電気防止やデオドラント成分としての働きもあります。

塩化ベンザルコニウムの規制状況を教えてください

この成分はEUでは化粧品への使用が禁止されています。イギリスでは配合量や使用条件に制限があります。一方、日本・アメリカでは使用が認められています。

この成分が使えない場合、代わりに何が使われますか?

規制がある地域では、同じような効果を持つ別の成分に置き換えられることが一般的です。抗菌剤の機能を持つ代替成分は複数存在します。購入時にはお住まいの国の規制に適合した製品を選ぶようにしましょう。

この成分の規制情報はどこで確認できますか?

各国の公式サイトで最新の規制情報を確認できます。EUはCosIngデータベース、アメリカはFDAの化粧品ページ、日本は厚生労働省の化粧品基準、韓国はMFDS(食品医薬品安全処)が主な情報源です。このサイトの情報は定期的に更新していますが、最新の規制状況は公式ソースでご確認ください。

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免責事項

当サイトの情報は教育および情報提供のみを目的としており、医学的アドバイスを意図したものではありません。政府の公式データベースに基づき正確を期していますが、化粧品規制は頻繁に変更されます。コンプライアンスについては、常に専門家に相談するか、最新の公式規制文書を参照してください。当サイトの情報に基づいて行われたいかなる行動についても、当社は責任を負いません。