ペルーバルサム (MYROXYLON PEREIRAE RESIN)
よく配合される製品タイプ
概要
Myroxylon pereirae resin (Balsam of Peru) is a complex natural resin derived from the bark of Myroxylon balsamum var. pereirae trees native to Central America. It is banned in EU cosmetics when used as a fragrance ingredient (Annex II/1136) due to its high sensitization potential — it is among the most potent contact allergens in cosmetics. Studies report sensitization rates of approximately 1–2% in the general population and higher among patients with contact dermatitis. Its complex mixture of cinnamates, benzoates, eugenol, and other fragrance chemicals make it a cross-reactor with many individual fragrance allergens. It is permitted in the US and Japan without specific restrictions.
別名: Myroxylon Pereirae Resin、Balsam of Peru、Peru Balsam、Balsamum Peruvianum
主な効果・肌への働き
この成分は主に香りづけや使用感の調整に用いられ、肌への直接的な美容効果を目的とする成分ではありません。 EUと英国では安全性上の懸念から化粧品への配合が禁止されています。
肌相性評価
コメドジェニック評価(毛穴詰まり)
コメドジェニック性なし。極低濃度でフレグランス成分として使用されるバルサム樹脂。
出典: IFRA Standards; SCCS data
刺激性評価
化粧品中で最も強力な接触アレルゲンの一つ。一般集団での感作率は約1〜2%、接触性皮膚炎患者ではさらに高い。アレルギー性のため、EU/英国ではフレグランス用途で禁止。
出典: EU CosIng ban assessment; contact dermatitis literature; SCCS opinions
一般的な配合濃度
一般範囲
0.1–5% (historical use)
最適濃度
N/A — banned in EU/UK
実際の配合量は、製品タイプや目的、各地域の規制条件に応じて調整されます。 EUと英国向けの化粧品には配合できません。
相性の良い成分 / 注意が必要な組み合わせ
組み合わせを避けたい成分
注意が必要な組み合わせ
組み合わせの可否は処方全体の安定性と刺激性を見ながら判断する必要があります。 一部の成分や高活性処方では、刺激感や安定性の変化に注意が必要です。 避けた方がよい組み合わせがあるため、併用時は相互作用を確認してください。 EUと英国では化粧品成分として使用できません。
よく配合される製品
グローバル規制サマリー
主要な国際市場における現在のステータス概要。
地域別の詳細ステータス
🌍 規制が国によって異なる理由
地域ごとの規制差は、安全性評価の考え方や用途分類、公表制度の違いによって生じます。 EUと英国では化粧品への配合が禁止されています。 日本と米国では現時点で化粧品成分として使用が認められています。 韓国は公開情報が限定的で、最新の公的資料による個別確認が必要です。
規制分析
地域間の一致度
EU・イギリスでは禁止されていますが、アメリカ・日本では使用が認められています。
カテゴリ内の位置づけ
同じ皮膜形成カテゴリには43種の成分が登録されています。そのうち100%はいずれかの主要市場で禁止されています。
規制の厳しさ
🌿 由来・天然源
中央アメリカ(主にエルサルバドル)原産のMyroxylon balsamum var. pereirae(バルサムノキ)の樹皮から採取される。樹脂(ペルーバルサム)は樹皮の切り口から滲み出る。
🏭 製造方法
伝統的には樹皮に切り込みを入れ、加熱した布を当てて樹脂の流出を促す。樹脂を染み込ませた布を水で煮て抽出し、バルサムは底に沈む。
💄 化粧品での用途
主に皮膜形成、香りづけ、ヘアコンディショニングなどの目的で化粧品に配合されます。 ただし、EUと英国向け化粧品には配合できません。
🔬 その他の用途
伝統医学で傷の治癒、食品や飲料のフレーバー(バニラとシナモンに似た味)、歯科用セメント、お香やポプリの香料として使用される。
💡 豆知識
- •「ペルーバルサム」という名前にもかかわらずペルーとは無関係で、主にエルサルバドルなど中央アメリカ産
- •世界で最も一般的な接触アレルゲンの一つで、一般人口の約1〜2%が影響を受ける
- •植民地時代にペルーの港を経由してヨーロッパに輸出されたため「ペルー」の名がついた
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データソース
- •EU CosIng database (Annex II/1136)
- •SCCS opinions on fragrance allergens
- •Contact dermatitis literature on Balsam of Peru sensitization
- •IFRA Standards
最終データ確認: 2026-04-16
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よくある質問(FAQ)
ペルーバルサムはEUとアメリカで扱いが違うのはなぜですか?
EUでは「疑わしいものは禁止」という予防原則に基づいて、この成分の化粧品への使用を禁止しています。一方、アメリカのFDAは「禁止するだけの十分な証拠がない」として使用を認めています。同じ成分でも、各国の規制機関がリスクをどう評価するかによって判断が分かれることがあります。
ペルーバルサムは日本の化粧品に入っていても大丈夫ですか?
日本の厚生労働省はこの成分を独自に評価し、化粧品への使用を許可しています。EUでは禁止されていますが、これは各国の規制基準や評価手法の違いによるものです。気になる場合は、成分表示を確認したうえでお使いいただくのがおすすめです。
この成分はどんな化粧品に使われていますか?
主に皮膜形成の目的で化粧品に配合されており、ヘアスプレー、マスカラ、ネイル製品などの製品に含まれています。このほか、香料やヘアコンディショニング(髪の調子を整える)としての働きもあります。
ペルーバルサムの規制状況を教えてください
この成分はEU・イギリスでは化粧品への使用が禁止されています。一方、日本・アメリカでは使用が認められています。
この成分が使えない場合、代わりに何が使われますか?
規制がある地域では、同じような効果を持つ別の成分に置き換えられることが一般的です。皮膜形成の機能を持つ代替成分は複数存在します。購入時にはお住まいの国の規制に適合した製品を選ぶようにしましょう。
この成分の規制情報はどこで確認できますか?
各国の公式サイトで最新の規制情報を確認できます。EUはCosIngデータベース、アメリカはFDAの化粧品ページ、日本は厚生労働省の化粧品基準、韓国はMFDS(食品医薬品安全処)が主な情報源です。このサイトの情報は定期的に更新していますが、最新の規制状況は公式ソースでご確認ください。
免責事項
当サイトの情報は教育および情報提供のみを目的としており、医学的アドバイスを意図したものではありません。政府の公式データベースに基づき正確を期していますが、化粧品規制は頻繁に変更されます。コンプライアンスについては、常に専門家に相談するか、最新の公式規制文書を参照してください。当サイトの情報に基づいて行われたいかなる行動についても、当社は責任を負いません。