硫化セレン (SELENIUM SULFIDE)
よく配合される製品タイプ
概要
Selenium sulfide is an inorganic anti-dandruff and antifungal active used in therapeutic shampoos. Clinical evidence indicates it may help reduce scalp scaling associated with seborrheic dermatitis and dandruff by slowing corneocyte turnover and inhibiting Malassezia yeast. It is permitted at 1% in EU anti-dandruff shampoos (Annex III), recognized as an OTC drug active by the US FDA at 1–2.5%, and used as a quasi-drug in Japan. The EU restricts its use to rinse-off hair care only; it is not for use on damaged or irritated skin.
別名: Selenium Sulfide、Selenium Disulfide、SeS2、Selenium(IV) Sulfide
主な効果・肌への働き
この成分は主にヘアケアや染毛用途で使われる成分で、スキンケア上の直接的なメリットは限定的です。 EUでは安全性上の懸念から化粧品への配合が禁止されています。
参考研究
- • FDA OTC Dandruff Drug Products Monograph – selenium sulfide 1% recognized as safe and effective
- • Gupta et al. (2004) – selenium sulfide in seborrheic dermatitis (Int J Dermatol)
肌相性評価
コメドジェニック評価(毛穴詰まり)
コメドジェニック性なし。フケおよび脂漏性皮膚炎用の薬用シャンプーに使用される抗真菌活性成分。
出典: CIR Expert Panel; FDA OTC drug monograph
刺激性評価
シャンプー処方中1%では一般的に忍容性良好。頭皮の刺激や油っぽさが生じる可能性あり。炎症や損傷のある皮膚には使用不可。目との接触を避けること。
出典: EU Annex III/49; clinical literature
一般的な配合濃度
一般範囲
1–2.5%
最適濃度
1% (EU cosmetic/OTC); 2.5% (US OTC drug for tinea versicolor)
実際の配合量は、製品タイプや目的、各地域の規制条件に応じて調整されます。 EU向けの化粧品には配合できません。 英国向け製品では上限濃度や使用条件の確認が必要です。
相性の良い成分 / 注意が必要な組み合わせ
相性の良い成分
組み合わせを避けたい成分
注意が必要な組み合わせ
保湿成分や整肌成分、一般的なベース処方とは組み合わせやすい傾向があります。 一部の成分や高活性処方では、刺激感や安定性の変化に注意が必要です。 避けた方がよい組み合わせがあるため、併用時は相互作用を確認してください。 EUでは化粧品成分として使用できません。
よく配合される製品
グローバル規制サマリー
主要な国際市場における現在のステータス概要。
地域別の詳細ステータス
🌍 規制が国によって異なる理由
地域ごとの規制差は、安全性評価の考え方や用途分類、公表制度の違いによって生じます。 EUでは化粧品への配合が禁止されています。 英国では濃度や剤型、使用条件に制限があります。 日本と米国では現時点で化粧品成分として使用が認められています。 韓国は公開情報が限定的で、最新の公的資料による個別確認が必要です。
規制分析
地域間の一致度
EUでは禁止されていますが、アメリカ・日本では使用が認められています。
カテゴリ内の位置づけ
同じ皮脂コントロールカテゴリには13種の成分が登録されています。そのうち100%はいずれかの主要市場で禁止されています。
規制の厳しさ
🌿 由来・天然源
天然には有意な量では存在しない。セレン自体はセレニド鉱物や硫化鉱石(銅、銀、鉛)の微量元素として産出される。商業用は合成で製造される。
🏭 製造方法
セレンと硫黄を高温で反応させるか、セレン化水素と二酸化硫黄の反応で製造される。生成物は鮮やかなオレンジから赤褐色の粉末。
💄 化粧品での用途
主に皮脂ケアとヘアコンディショニングなどの目的で化粧品に配合されます。 ただし、EU向け化粧品には配合できません。
🔬 その他の用途
主に薬用フケ防止シャンプー、癜風(皮膚真菌感染症)の治療、一部の動物用抗真菌製品に使用される。
💡 豆知識
- •1950年代に登場したセルサンブルーなどの人気フケ防止シャンプーの有効成分
- •頭皮の皮膚細胞の成長速度を遅くし、マラセチア菌を殺すことでフケに効果を発揮する
- •「セレン」の名はギリシャ語で「月」を意味する「セレネ」に由来。テルル(地球にちなんで命名)と一緒に発見されたため
関連する肌悩み
データソース
- •EU CosIng database (Annex III/49)
- •FDA 21 CFR 358 – OTC Dandruff Drug Products (selenium sulfide)
- •Gupta et al. Int J Dermatol 2004
最終データ確認: 2026-04-16
関連成分
エチルラウロイルアルギニンHCl
ETHYL LAUROYL ARGINATE HCL
サリチル酸
SALICYLIC ACID
カタラーゼ
CATALASE
コールタール
COAL TAR
シクロメチコン
CYCLOMETHICONE
シクロテトラシロキサン
CYCLOTETRASILOXANE
詳しく調べる
よくある質問(FAQ)
硫化セレンはEUとアメリカで扱いが違うのはなぜですか?
EUでは「疑わしいものは禁止」という予防原則に基づいて、この成分の化粧品への使用を禁止しています。一方、アメリカのFDAは「禁止するだけの十分な証拠がない」として使用を認めています。同じ成分でも、各国の規制機関がリスクをどう評価するかによって判断が分かれることがあります。
硫化セレンは日本の化粧品に入っていても大丈夫ですか?
日本の厚生労働省はこの成分を独自に評価し、化粧品への使用を許可しています。EUでは禁止されていますが、これは各国の規制基準や評価手法の違いによるものです。気になる場合は、成分表示を確認したうえでお使いいただくのがおすすめです。
この成分はどんな化粧品に使われていますか?
主に脂漏防止剤の目的で化粧品に配合されており、さまざまな化粧品・パーソナルケア製品などの製品に含まれています。このほか、ヘアコンディショニング(髪の調子を整える)としての働きもあります。
硫化セレンの規制状況を教えてください
この成分はEUでは化粧品への使用が禁止されています。イギリスでは配合量や使用条件に制限があります。一方、日本・アメリカでは使用が認められています。
この成分が使えない場合、代わりに何が使われますか?
規制がある地域では、同じような効果を持つ別の成分に置き換えられることが一般的です。脂漏防止剤の機能を持つ代替成分は複数存在します。購入時にはお住まいの国の規制に適合した製品を選ぶようにしましょう。
この成分の規制情報はどこで確認できますか?
各国の公式サイトで最新の規制情報を確認できます。EUはCosIngデータベース、アメリカはFDAの化粧品ページ、日本は厚生労働省の化粧品基準、韓国はMFDS(食品医薬品安全処)が主な情報源です。このサイトの情報は定期的に更新していますが、最新の規制状況は公式ソースでご確認ください。
免責事項
当サイトの情報は教育および情報提供のみを目的としており、医学的アドバイスを意図したものではありません。政府の公式データベースに基づき正確を期していますが、化粧品規制は頻繁に変更されます。コンプライアンスについては、常に専門家に相談するか、最新の公式規制文書を参照してください。当サイトの情報に基づいて行われたいかなる行動についても、当社は責任を負いません。